無事苫小牧フェリーターミナルに到着。風景も、道路も、そして空も。本当に久しぶりの北海道は、あの頃と変わらず、とっても懐かしく、とっても大きかった。
懐かしさに浸りながらしばらくクルマを走らせていると、大きめで白黒のコントラストがはっきりした鳥が。カササギだ。
あの頃の僕は、自然環境や生きもの
<野草や花、木々、虫や鳥や動物たち>が
こんなにも愛おしく、ずっとともに生きていきたい
と思う存在になるなんて
夢にも思っていなかったんだ
そして今、生涯にわたって変わることのない、ナチュラリストとしての価値観、アイデンティティ、あるいはその暮らし方や実践方法を身につけ、成長し、ふたたび北海道の地に立つ僕がいるのだ。
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「おかえり。よく帰ってきたね。」
最初に迎えてくれたカササギがそう言ってくれた気がした。
「ただいま。僕は帰ってきたよ。
他の誰でもない、僕自身の選択で。
これが僕の道だ。」
まずは北へ140km、富良野へ。