農協の強大さ

親方のところのトマトがようやく赤くなってきた。いよいよ来週から収穫作業がはじまりそうだ。その前に、今日は新しくできたトマトの選果工場のようすをみるため、町の方へ。


工場はピカピカだ。場内は広々とし、明るく、最新鋭の解析機などが整備され、選別もほとんどがオートメーションされている。春前に少し仕事をした、設備が古く、薄暗いタマネギ加工工場とはえらい違いだ。この最新工場、どうやらとんでもなくお金がかかっているらしい。。。


全国にたくさんあるであろう人口1万人足らずの町や村。そんな地域で、農協という組織がいかに巨大で、強大で、政治的インパクトが強いのか。農協を頼らずに農業をすることがどういうことなのかが、これでまた少し実感できた。アタマでわかっただけの理解と、実感をともなう理解とは、理解の深度が圧倒的に違う。「経験値」という最も信用に足る要素が、前者には無いからだ。


ハネ品を見極めるおばちゃんたちの眼光をかいくぐり、次々とラインに流れるトマトを見ながら、そんなことを考えていた。