そして、当たり前になっていく


冠雪がはじまった十勝岳連峰(右)と大雪山連峰(左)


北海道に暮らしはじめて7ヶ月が過ぎた。ここいらの農家さんもそろそろ収穫を終え、雪がはじまる前に今季の片付けを終わらせていくようになるだろう。そして冬の間は、トラクターなど農機のメンテナンスをしつつ、来年の作付け計画を練ったりするはずだ。僕も来年どうするのか、そろそろ考えないといけない。


丘の上にある家。地平線にある大空と、シラカンバなどの防風林に
囲まれた家並み。僕が抱く北海道のイメージそのままの、美しい風景!
これにオランダや風の谷のような古い風車があれば、、、もう最高!!


途中にある牛屋さんの牛たち。
とってもかわいい。
かつて憧れた北海道の大きな空、雄大なランドスケープ、丘の畑をすすむトラクター、牛たちが草を食む牧歌的な風景は、今では毎日軽トラをかっとばす通勤路となった。友人や顔見知りもでき、買い出しにいくスーパーやコンビニやドラッグストアも行き付けになった。お気に入りのパン屋さんも、飲み屋も、定食屋さんもできた。いつの間にか道も覚え、土地勘もつき、GoogleMapも使わなくなった。いつの間にかこっちの方言や言葉づかいも話し始め、本州を「内地」と言うようになった。




すべてが当たり前になっていく。
それがちょっぴり寂しい。
でも、うれしくもある。
そう、僕は今、ここで生活している。


だけど、たまに立ち止まって
この広い景色をしばらく眺めていると
いつも感動する。はじめて来たときと同じように。
そして思うんだ。
やっぱり僕は、北海道が大好きなんだって。


トマトたちは芯止めし、葉っぱも全部落とし、そしてクスリを散布し、
果房の着色を促す。もうすぐ選果場のトマト受け入れも終わる。
なんだかんだ色々あるけど、やっぱり僕は農業の仕事が好きだ。