池田町〜釧路〜鶴居村〜標茶〜中標津 小旅行

休息するオオハクチョウとヒシクイ
用事も兼ねた2日間の小旅行へ。前回の旅行といい、弾丸ツアーはやっぱり疲れる。旅の内容も薄くなってしまうし、次回の旅からはなるべく時間を確保して、じっくり楽しみたい。
まずは十勝の池田町、、、の前に、新得の南・清水町のあるトウキビ(トウモロコシ)畑で休息するオオハクチョウの群れに遭遇!ヒシクイの姿もみられる。これは録画せねばっ!越冬後の北帰­行の途中だろうか?クルマの音が残念だ(><)


日高山脈を望みながら


●池田ワイン城


池田ワイン城
以前から訪ねたかった十勝ワインの本拠地、池田ワイン城(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)へ。まあ時期的にしょうがないのだけど、人がいない、、、。そして、なんとも色気に欠ける城内と外観。そっけない土産物コーナー。、、、う〜ん、はっきり言ってかなり拍子抜けだ。冬だから仕方がないとはいえ、もうちょっと商売&洒落っ気があってもいいと思うんだけど、、、けど、夏にはきっと賑やかになるのだろう。とにかく、十勝ワインの礎である赤ワイン『清見』をゲット!今度ゆっくり楽しもう。



北海道のワイナリー一覧。美瑛もワインやってほしいなあ。






●シャッター街化、ゴーストタウン化が進む釧路駅周辺


ビジネスホテルやコンビニの建物の
新しさが、余計に周囲との異様な
コントラストを際立たせている。
釧路市民の方には悪いが、どうしてもこういう形容になってしまう。繁華街とはもはや呼べないほど、いや、「かつて繁華街だった」と言う方がしっくりくるほど、釧路駅周辺のシャッター街化が酷い。ゴーストタウン化リアルタイムで進行中といった感じだ。薄暗く静まり返る街。行き交う車や通行人もごくわずか。人々の振る舞いも、どこか荒んでいる。有名な釧路の海霧とオオセグロカモメの鳴き声が、寂しさや侘しさをさらに掻き立てる、、、まあここも時期的に閑散となるのは仕方がないとは思うのだが、、、。
後から調べたのだけど、どうも釧路の人たちは郊外のイオンやジャスコなどの大型ショッピングモールに流れてしまっているらしい。それがこの絵に描いたように顕著なドーナツ化現象となっているのだろうか?ビジネスホテルとコンビニの明かりだけがやけに眩しい。地域の繋がりや温もり・賑やかさが失われている、、、そう感じずにはいられない。釧路の市民や市政は、この惨状をいったいどう考え、どうしていこうと思っているのだろう?いや、僕には、すでにこの街には諦めムードが蔓延し、挙句にただ不貞腐れているだけのような気がしてならない、、、なぜ!?世界に誇る釧路湿原や阿寒湖など、生物多様性豊かな自然環境を有する街が、なぜこんなにもみすぼらしく、そして元気がないのだろう!?もっともっとエコツーリズムやジオパークを推進し、(モンベルを誘致した道北の東川町のように)アウトドアブランドなどを誘致したりして、ナチュラリストが集まる、明るくて、元気がよくて、洗練された街を目指せばいいのに、、、!と思考が暴走してしまうほど、とっても残念に感じた滞在だった。

目抜き通りにもかかわらず、ほとんどシャッターが閉まり、
なかば廃墟化している。
昼間なのにほとんど誰もいない。通り過ぎる車。虚しく響きわたる町内放送。
廃墟化した雑居ビル群。歩いていると悲しくなってくる、、、




●ちょっとだけ釧路湿原


目の前のハンノキ林の先には、
見渡す限りの冬の釧路湿原、、、!
時間が押してきたので撮影ロケーションも探せず、走行中のクルマから眺めるだけだったけど、とにかく圧倒的スケールの釧路湿原!!見渡す限り広がる、黄金色の葦原!できることなら、用事など投げ出して1日中、、、いや1年中、ずっと自然観察に没頭していたいっっ!!この広大な湿原に、1匹の動物として溶け込みたいっっ!!ぐおおおお!!しかし、ここは心を鬼にして先へ行くのだ!大丈夫、釧路湿原は逃げやしない。僕らよりはるか昔から、ここにあるのだから。そのうちまた、たっぷり時間をとって来よう。
少しだけ時間がとれそうなので、国立公園内の『温根内ビジターセンター』をちょっとだけ見学。入口前のハンノキで、冬芽を熱心にかじるハシブトガラを見つけた。そして、近くから聞いたことのない野鳥の鳴き声が聞こえる。この声の主は誰だろう、、、うぅ、、、ずっとここにいたい、、、。

温根内ビジターセンター

ハシブトガラ



●ちょっとだけ鶴居村、標茶、そして中標津


鶴居村を過ぎる途中で。
鶴居村、標茶町を急ぎ足で通過し、旅の目的地・中標津へ。ちょうど1年前、僕は美瑛ではなく、標茶に来るという選択肢もあった。だけど結局、僕は美瑛を選んだ。、、、もし標茶に来ていたら?、、、いいや、こういう考え方はやめよう。やめるべきだ。だって、今の僕は美瑛を選んだ僕だから。後悔しても時は戻らないし、それに僕はこれっぽっちも後悔していない。美瑛を選んで僕は幸せだ。
人生の分岐点にさしかかった時、誰だって最良の選択を望むはず。だけど、選んだ道が「最良」だったかどうかなんて、本当のところはわからないんだ。だって、選んだ道の未来は、僕自身が握っているのだから。よりよい道にするのは、僕自身にしかできないのだから。


今回も弾丸ツアーながら、実りある旅だった。
やっぱり旅はいい。

標茶町を過ぎる途中で。こんな壮大な丘陵地帯が何10kmにもわたって
延々と続く。やっぱり道東はとんでもないところだ。