ハルニレ

養老牛温泉の中心に鎮座する、立派なハルニレ。


養老牛温泉の中心に鎮座する、立派なハルニレ。美瑛にももちろんだけど、北海道の森や林、町ではしばしば、ハルニレの大木を見かけることができる。
以前読んだ、植物生態学者で世界的な湿原研究者である辻井達一教授の著書「湿原力―神秘の大地とその未来」 に書いてあったことを引用させていただくが、ハルニレの育つ土地は、土壌が豊かで、その湿度も適度。そして洪水の心配も少ないという。また、ネイティブアメリカンにもそのような伝承があるという。きっと、蝦夷の先住民アイヌの人々にも、同じような言い伝えがあるにちがいない。



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これこそまさしく「知恵」というものだ!!

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僕の場合は、このことを本から知っただけなので、ただの「知識」になるが、この手に入れた知識を、将来の土地探しに大いに活用させてもらおうと思ったものだ。その土地に根付く木々や草花などの植生、虫たちや鳥、生きものたちの営み、あるいは地質、地形、気候などなど、、、あらゆる自然環境要素・条件・現象から、その土地の性質を読み解く・見極めるーーーまだまだ未熟だけど、僕もそんな、大いなる知恵・能力を持った人間になりたい。こういう素晴らしい本に出会ったり、体験をしたりするたびに、あらためてそう思う。そして、とっても爽快で、生き返ったような気持ちになるんだ。