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十勝岳山頂 |
6月18日、この日は十勝岳の山開きの日ということで、かねてから念願だった十勝岳へ初登山!登山についてはほとんど初心者なので、まずはこの日にあわせ開催された山開き登山会に参加することに。現在までに至るフィールドワークや農業・酪農などの経験で、アウトドアでのリスクマネージと体力にはそこそこ自信があるので、まずは装備は有り合わせ、靴はなんちゃって登山靴で挑戦(^^;。がしかし、もちろんレインウェアと防寒着や水筒ほかマストアイテムは必携だ。なんといっても北海道の・大雪山系に登るのである。6月中旬はまだ気温も油断できない。また、もし霧など発生したら遭難の危険も十分有りうる。そして、、、ヒグマだ。山はクマさんたちの住処だ。僕ら人間の登山という楽しみは、彼らを筆頭とした希少な山の生きものたちの領域にお邪魔させてもらう行為であることを忘れてはならない。今回は大所帯で、しかも山岳会の引率のため安心して登れたが、山登りはもちろん、あらゆるフィールド・自然の中では、謙虚に・慎重に臨まなければ手痛いしっぺ返しをくらうのは必定だ。
そんな心構えや準備が功を奏したのか否か、当日は見事な快晴!登山中は長袖Tシャツ一枚で十分なほど気温が上がり、山頂では360度すべて見渡すこともでき、本当に最高の登山日和だった(さすがに山頂での昼食滞在中は、フリースにゴアのレインウェアを羽織らないと寒かったが、、、)。
そんな最高のコンディションでの十勝岳初登山・久しぶりの登山を終えた実感だけど、やはり何より登山靴は良いものを履かなければならない。登山靴の良し悪しと体力の消耗度は完全に比例している。悪い靴や自分に合わない靴であればあるほど、体力が削られる。そして十勝岳麓〜山頂〜麓の単純な山行でも、やはりトレッキングポールはあったほうが良い。やはり登山は下りがキツい。靴が悪ければなおさらそうなるから必要だし、縦走となれば必携だ。そしてなんといってもリスク管理。いかなる場所で・いかなる条件〜気象や事象〜になろうとも、無事に下山できることを担保できていなければならない。そのための予測や準備を入念に行い、装備品を吟味し、カラダを整えるのも、また登山の楽しみのうちだと思う。そして、山行中には五感や自身の野性・理性を総動員し、大自然に挑むのである。何というか、、、登山は人間の動物としての本能を呼び醒ます行為なのかもしれない。退屈で、偏屈で、生ぬるい文明から離れ、一匹の動物として過酷な自然の真っ只中に身を置き、生存のために思考し、行動し、克服し、そして生還を果たすのである。そこには、地球と、地球に生かされている一つの命との対話があるだけ。限りなくシンプルで、ミニマルで、美しい時が流れているだけだ。それはほかのフィールドワークでも同様だ。宇宙と、その片すみの地球という星に、草花や、木々や、虫や、動物たちとともに暮らしている。フィールドに出ればいつだって、そのしあわせを感じることができる。だから僕は、自然のなかにいるのが大好きなのだ。
というわけで、これからどんどん山にも登ろうっと。(^^)
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望岳台からしばらく登るとある十勝岳避難小屋。
ここからそろそろ森林限界になっていく。 |
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イワツバメがたくさん!ほかにも、森林限界に入ったところでも
ヒバリが営巣していた |
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摺鉢火口 |
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広大な雪渓 |
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十勝岳山頂 |
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山頂から下山開始 |
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メアカンキンバイ |
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ハイマツと火山岩のエリア |
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こういう岩場と緑の感じ、すごい好き(^^)
ナキウサギがいまにも顔を出しそうだ。 |
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ウコンウツギ |
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ウコンウツギ |