虫ストライク

9月3日 夕張山地を車で走行中。
飛行中の虫たちがフロントガラスをかすめていく。

 夏もお盆を過ぎると、ここいらでは日差しは強い夏のままなのだが、風はだんだんと冷たくなってくる。移住1年目から感じた「暑寒い」といったような体感になってくるのだ。そのくらいになってくると、クジャクチョウなどのタテハチョウやカラスアゲハなどの蝶ちょはもちろん、トンボ(たぶんアキアカネあたりだろう)や蛾たちも日増しに増えてくる。


 そんな時期になってくると、町なかではそうでもないのだけど、国道や道道など大きい道路や丘をクルマで走っていると、頻繁とまではいかないけれど、なかなかの頻度で虫たちがフロントガラスにぶつかってくるのだ。バードストライクならぬ「虫ストライク」である。特に多いのは「蛾ストライク」。飛行スピードがそもそも遅いので仕方がないが、しばしば思いっきり衝突してしまうときは、なかなかの衝突音と鱗粉の跡がフロントガラスに残るのだ。「蝶ちょストライク」は蛾に比べヒラヒラ飛ぶし軽いからなのだろうか、衝突はまれ。「トンボストライク」については彼らはすばしっこいのでほとんどないが、それでも走行中のクルマが巻き上げる気流に(彼らの飛翔スピードが速すぎて)乗り切れずにぶつかってしまうときがたまにある。虫や生きものたちが好きな僕にとっては、そんな虫ストライクが起こると、ほんのちょっと心に「チクッ」とするものがあるのである。


 その後クルマを走らせながら、衝突してしまった虫たちのその後を(少しだけ、、、)気にかけたり、ボンヤリと「虫ストライクが起きないフロントガラスの構造や空気抵抗のクルマのあり方・技術革新」に思考が向かっていく僕は、人間と虫たちを「本当に」同等に考えている僕は、、、、、、


 、、、やっぱりちょっと変わっているんだろうな、うん。


夏の空の下、トンボたちが賑やかに飛んでいる。