稚内へ小旅行〜生きもの〜 オオワシ、セグロカモメ、シノリガモ、クロガモ、ウミアイサ、エゾシカ、コハクチョウ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホオジロガモ、ホシハジロ、スズガモ、マガモ、カモメ、セグロカモメ

エゾシカ(オス)@宗谷丘陵


 11月初旬に旅した稚内で出会った生きものたち(稚内港湾・市街〜宗谷岬〜宗谷丘陵〜大沼野鳥観察館(バードハウス)〜サロベツ原野)。フィールド・施設・風景・植物などについてはこちら


稚内港〜市街地周辺


オオワシ。見たのはたぶん初めて。

オオセグロカモメ。顔が怖い、、、

シノリガモ!初見!!


シノリガモ。体の模様がとてもユニーク。

クロガモ。こちらも初見

確認場所と首模様が不明瞭なことから、カワアイサではなくウミアイサのメス

エゾシカの糞。港湾内の公園の芝生に散在。
日常的に草を食べにきているのだろう。

エゾシカの糞

 そのほか真っ暗になった夕方、街中の空き地で、敷き詰められた砂利石の隙間にちょぼちょぼ生えている草を「呑気に」食べているエゾシカのメス2頭に遭遇。その距離約2メートル。暗くなって人気がほとんど無いとはいえ、こちらを全く怖がらない、、、。人間と市街地のど真ん中に入り込むことにもうすっかり馴れてしまっているのだろう。



宗谷岬周辺〜宗谷丘陵


シノリガモ(メス)

宗谷丘陵の一角。空き地にエゾシカのメス4頭


すでにこちらに気づいている。人間ごときが気づくのだから当然か。

エゾシカ(オス)と風力発電。草を食みながら、隣の谷あたりから聞こえてくる
別オスのラッティングコール(縄張り宣言や求愛の鳴き声)に耳を澄ませていた。
10〜11月あたりがエゾシカの繁殖期のようだ。


こちらをじっと見つめるエゾシカのオス。
とってもスマートな風貌だ。


草を食むエゾシカ(オス)おそらく牧草だろう。
宗谷丘陵はみたところ全域が酪農地帯だ。



大沼野鳥観察館(バードハウス)


大沼。晴れていれば利尻富士もみえるようだ。
ざっとみたところ白鳥類はコハクチョウのみ。オオハクチョウはいない。
飛来数の日別カウントをみたところ、だいぶ数が減っていた。
もう南下後半の連中のようだ。


 到着後程なくして、職員さんによる給餌がはじまった。運が良かった(^^)。後からネットで知ったのだが、ここ大沼は昔まで、越冬のため南下するハクチョウたちが素通りする地だったらしい。そこで「白鳥おじさん」として有名な職員さん(吉田敬直氏)が80年代後半から渡り鳥たちの誘致活動をはじめ、今ではハクチョウはじめガンカモ類が飛来するようになったようだ(もしかしてこの日給餌してたのは吉田氏だったのかも、、、)。僕は常々、人間は可能な限り生きものたちの生態に介入すべきではないと思っている。それが思想や思惑、あるいはお金儲けのためなら尚更だ。けれどもそんな「人間の性のせい」で、この地が野鳥観察館として整備されたり、サロベツ湿原などのビジターセンターなどが生物多様性貢献啓発施設などとして整備・利用されたり、または人口減少や過疎化進行の顕著な、地方の観光資源・再活性化の一助となったり、なり得るのもまた事実。そしてこんな偉そうなことを言う自分だって、自分の家で観葉植物、固定種ではなくF1種(!)の野菜やハーブ、そして園芸種などを育てている。、、、要するに、バランスが大事だ。「やりすぎないように」自律や配慮を働かせることが重要なのだと思う。なぜなら人間には不可能など無いのだから。そして人間に限らず、あらゆる生きもの・森羅万象は、「光(YES, TRUE, RIGHT)と影(NO, FALSE, WRONG)の中間」、「ゼロと無限大の狭間」に存在しているのだから。


職員による給餌タイム。みんな大騒ぎだ(^^)見学した感じでは
まず真っ先に体の大きいハクチョウが餌場を占有。だいたい満足し落ち着いたところを
小さいカモ類が入ってきて、そのあとカモメ類、、、という順番のようだ。
小さいカモたちにとって白鳥の大きい体や嘴にやられるのは怪我の危険性が大きいし
それらのリスクを避けるための暗黙のルールなのだろう。


上嘴の黄色が先端に向けて尖っていないので、おそらくどちらもコハクチョウ。
コハクチョウの嘴模様はけっこう個体差があるらしい。

コハクチョウ

これもコハクチョウだな。

これもおそらく全てコハクチョウ

オオハクチョウ成鳥がいなかったことから、多分コハクチョウの幼鳥

オナガガモ

キンクロハジロ

キンクロハジロ。正面からみるとすごい顔だ(^^;

ホオジロガモ。初見

ホオジロガモ

ホシハジロ。確か初見

ん〜、、スズガモのエクリプス

おそらくスズガモのメス

マガモ

マガモのメス

肢が黄色い連中は嘴先端からみるに、おそらくぜんぶカモメかな?ピンク肢はセグロっぽい。
他にマガモのメスとエクリプス(ちょっと遅くないか?)か?

カモメ、、、だな。

肢色からセグロカモメかオオセグロカモメの幼鳥・第3回冬羽に換羽の個体か?

サロベツ湿原


 時期が時期だけに当然ながら生きものゼロ!(T T)やはり夏に来なければ、、、。次回は礼文島とセットで、ぜひ夏に来たい。


木道を這う幼虫。手がかりが無さすぎて誰だか全くわからん。