アメリカガシワ(アメリカナラ、ピンオーク)、カロリナハコヤナギ(カロリナポプラ)

アメリカガシワ(アメリカナラ、ピンオーク)の葉

 北海道に移住してもうすぐ3年。その当初からすでに少しの生物同定スキルは持っていたが、それでもどうしてもわからない生きものたちはまだまだ無数に、星の数ほどいる。地球は素晴らしいSENSE OF WONDERに溢れている。


 その一つがようやく(遺伝子レベルではわからんが、、、)判明した。町の街路樹に植栽されていて分裂葉・鋸歯縁。葉っぱの質感や幹の感じ、落葉樹ということから楢のなにかかと思っていたのだが、いくら調べても名前に辿りつけず、しばらく諦めていた。しかし最近、日課となっている自然観察ウォーキングをしている最中、落葉しているこの葉をみてハッと閃いた!「葉っぱの写真を撮ってGoogle画像検索にアップロードすれば、手がかりがあるかも!」と!!今思えば何でもっと早くこの方法に気がつかなかったのかという思いだが、、、(^^;。とにかく苦節3年(笑)、これがアメリカガシワ(アメリカナラ、ピンオーク)だとついに判明!!


カロリナハコヤナギの葉
(おそらく、、、)
※2016年10月末に撮影したもの
あわせてもう一つずっとわからなかった樹も、同様の手法で判明。カロリーナ(カロライナ?)ハコヤナギ、カロリナポプラだ。美瑛の町はずれに架かる丸山橋のほとり、他の木々たちより群を抜いて高くそびえる、全高25m以上はある2本の樹だ。樹皮の模様は似ていなかったが、葉の形や質感・鋸歯であることなどからカバノキの類、あるいは葉脈の具合が違うがシナノキの類かと思っていたが、、、そうだ、ヤマナラシだ!ここまで背の高くなる樹は、この辺りじゃポプラしかいない。この辺りで高くよく育った同属(ヤマナラシ属)のドロノキの全長の、ほぼ倍はある。ポプラというと、丘の方にある「ケンとメリーの木」でよく知られているイタリアポプラ(セイヨウハコヤナギ)の、根本からニョキニョキ枝が延びているような樹形だけだという先入観があったようだ。そしてヤマナラシの類は雌雄異株。もしかしたら雄株と雌株でも樹形や葉形などが異なってくるのだろうか、、、?まだまだ分からないことがいっぱいだ。でも、生きものの同定はいつも本当に楽しい。知れば知るほど、解れば解るほど、生きものたちや自然環境、そして地球との絆や信頼関係が深まり、そしてSENSE OF WONDERが僕のなかに染みわたっていく、しあわせな感覚になるのだ。(^^)


仲良く並び、高く聳えるカロリナハコヤナギの樹。
セイヨウハコヤナギ(イタリアポプラ)とは明らかに樹形が異なる。

前記のものと葉形が少し異なる。2株間で多少違ってくるのだろうか、、、?
※2016年10月末に撮影したもの


上の方にヤドリギが寄生している。