10月の風景たちと、西神楽周辺の天候・偏西風・ラニーニャ現象・ハクチョウの渡りルートに関する考察

10/21 徐々に冠雪と融雪をはじめる十勝岳連峰


 10月の風景たちと、西神楽周辺の天候・偏西風・ラニーニャ現象・ハクチョウの渡りルートに関する考察。



10/4 夕暮れの十勝岳連峰

10/4 十勝岳

10/4 オプタテシケ

10/5 西神楽高台より西を望む。奥の山並みから降りてくる層雲(霧雲)。西神楽は隣接する地域と比べ特に、常に雲がかかりやすい。上川盆地より夕張山地を隔てた西側には石狩平野が広がっているが、平野の北東どん詰まりには、上川盆地と石狩平野を繋ぐ渓谷「神居古潭」がある。北海道上空では西から概ね常に偏西風が吹いており、かつ平野↔︎盆地の間を繋ぐこの渓谷部分の東西の幅が、南側の夕張山脈に比べ極端に狭いため、雲が山並みに乗り上げ、西神楽側に降りてきやすい。かつ、渓谷が風の通り道になっている。それが、西神楽に雲がかかりやすい原因ではないかと考察する。

風の通り道。北海道(の特に西側)では偏西風の影響もあり西寄りの風になりやすい。そして、石狩平野北東どん詰まり(深川市東部〜神居古潭渓谷西側)から芦別市新城町(イルムケップ山東側)周辺の平野部で、風がイルムケップ山の南北から回り込み合流し、風が渦になり上昇気流になりやすく、そして西神楽上空に雲を運んでくる、、、。西神楽に雲がかかりやすいのはそんなメカニズムなんじゃないだろうか?

10/14 西神楽高台より西を望む。この時も、(西神楽周辺だけ)平野側からこちら側に向かって雲が乗り上げてきていた。

10/13 連峰にすこしだけ雪がかかった。今年は雪が来るのがほんとうに遅い。昨冬の北陸大豪雪と、今夏の本州酷暑、それに列島に大きな被害を出した台風24号など、昨年のラニーニャ発生に端を発する偏西風の蛇行が、未だ尾を引いているのだと思う。偏西風の情報も、日常の天気予報にそろそろ加えて欲しい。昨今の異常気象多発、ますます顕著になる地球温暖化の現出を鑑みても、もうそういう時機ではないだろうか?

10/18 夕日のスポットライトを浴びる木々たち

10/18 夕暮れのオプタテシケ。真っ赤に染まった麓の紅葉が、まるで炎をあげ、山に湯気がかかっているようだ。

10/19 大雪山系ようやくまともに冠雪。やっぱり冠雪した山は美しい。感覚的に今年は例年より2週間ほど遅いと思う。
飛行中のハクチョウたちのグループが最近からチラチラ見られるようになってきたけど、時折真西に向かっているグループがいる。オオハクチョウは太平洋側、コハクチョウは内陸〜日本海側をルートにしているっぽいから、西進しているグループはコハクチョウたちだと思われる。あまりしっかりV字編隊を組んでいない場合が見られるので、南下はまだ早く、暑寒別の雨竜沼湿原なんかでしばらく過ごすつもりなのだろうか?いずれにしても、彼ら渡り鳥たちは、追い風気流とか気流の安定している「風の道」に乗って飛行しているのだろう。

10/21