野付半島

海霧たちこめる野付半島の干潟


野付半島はすごい。広大な干潟やアマモ場をはじめ、荒涼とした景観をみせるナラワラ、トドワラなど、日本最大の砂嘴であるこの半島の類い稀な自然環境には、希少な野鳥や野草、ゴマフアザラシなどの哺乳類や昆虫、ベントスなど、多様な生きものたちが拠り所にしていて、その希少な生態系を構成している。ここ2ヶ月で何度か足を運んだけど、全っ然観察し足りない!行くたびに新しい観察欲が次々と湧き上がってくる!!ナチュラリストであれば、きっと誰もがこのフィールドの虜になるに違いない。、、、思えば、この野付半島にしろ釧路湿原にしろ、あるいはどんなフィールドでも、そこをホームグラウンドに活動しているナチュラリストがいる。ラムサール条約登録湿地なんてすごいところじゃなくてもいい。僕も早く、そんな自分の「ホームフィールド」を見つけたいものだと、常々思っているのである。





ナラワラ。白く立ち枯れたミズナラなどの広葉樹が
独特な景観をつくりだしている。

とにかく寒い!夏でもフリースはもちろん、ダウンジャケットや
手袋のスタンバイは必須だ。

トドワラへと通じる遊歩道・原生花園

まだ見頃ではない6月中下旬、色がつきはじめてきたセンダイハギや
エゾカンゾウ、ハマナスなどの群落。